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Photo:
Balbleir Distillery: Glenmorangie Distillery

Accommodationの謎

Scottish Breakfast今日もお目覚めばっちり。天気はなかなかいいが風が強いようだ。

朝食を食べに一階のダイニングへ降りる。テーブルセットを見ると宿泊は一人だけみたい。他の宿はいっぱいやったのになぜ?。このホテルは人気がないのだろうか。

朝食はいつものようにScottish Breakfast。フルーツやシリアルから始まりCooked DishもGood。Teaもたっぷりとだしてくれる。

部屋もきれいだったし、食事も悪くない。しかし宿泊客が1人なのが気になる。なんでやねん・・・とそこには一つのKeyword があった。Internetだ。

私はScotland Tourist Boardのサイトより情報を得ていた。当然、星の多い宿から、候補としていた。結局みんないっしょの行動を取っていたから、その順に宿はいっぱいになっていたのだろう。
このホテルは星一つなので空いていたということか。でも全然悪いホテルじゃないのに。でもみんなと逆パターンの行動を取れば宿も探しやすいということか。

The Best Season of Scotland

River BroraTainへ向かうCoachは10:52とちょうどいい時間。それまで散歩して写真を撮るとしよう。

昨日とは打って変わって青空が広がり太陽がまぶしい。風が強く時折雨が舞うが、それがかえって山々の緑や花を輝かせている。

River Brora沿いに歩くと素晴らしい景色が広がる。この先にLoch Broraがあるのだけどそこまではさすがに行けなかった。ハイキングにはいいかも。

BroraからTainまではCoachで約40分程。北ハイランドは列車よりもバスの方が便利だ。何せInverness〜Wick間は平日で3本しか列車がない。
到着したバスの運転手さんは昨日と同じ人だった。向こうも覚えていてくれたみたいで笑顔を返してくれる。まぁ、黒のトレンチにハンティング被って北ハイランドを旅する日本人なんてほかにおらんわなぁ。というよりも他の日本人に会うとは思えないが。

途中、DornochからはDornoch Firthを横断する橋を通る。Dornochは観光地として有名でネイチャーウォッチングが盛ん。時間があったら寄ってみたいところだ。

Glenmorangie Distillery橋を渡ってしばらくすると左手にGlenmorangie蒸留所が見えてきた。Tainの町までもうすぐだ。

Royal Hotel町に到着してまずしなければいけないこと。それは宿探し。バス停は町の中心部にあり、事前に調べたB&Bの集まっているところは町の西側にある。Coachの中から見ているとB&Bは"No Vacancies"の看板がかかっているところが多かった。
よし、ここは近くの宿にしよう。バス停からよく見える、目立つ建物のRoyal Hotelがあった。ここはSTBの星はないんだけど他の団体のポイントは高い。いいとは思うんだけど事前に調べた情報では値段が高かった(50ポンドぐらい)。
しかし他に適当な宿もないのでここに泊まろう。

High Street of Tainフロントに行って部屋が空いているかどうか尋ねると、デラックスシングルが45ポンドで用意できると言う。まぁ、たまには高い宿もええか。
部屋はまずまずの広さでベットも大きい。窓からはメインストリートが眺められる。3階っちゅうのがちょっと大変だけど。

なんとかなるものだ

さてと蒸留所へ行こう。TainにはBalbleirとGlenmorangieがある。が、Balbleir蒸留所は歩いていける距離ではない。まずはTourist Informationへ行って情報収集。Scotlandはほとんどの町にTourist Informationがあるので助かる。町の詳しい地図はここで手に入るし、絵はがきやおみやげも充実している。

まずはStreetMapを購入し、それからBalbleir蒸留所のある町、Eddertonへの交通手段を尋ねた。いろいろバスの時刻表を調べてくれて、その結果、13:10発のEddertonを通るバスがあった。時計を見ると13:05。
とりあえず、一つ西のバス停へ急ぎなさいとスタッフが教えてくれたので、時刻表をもらって小走りでメインストリートに戻る。
西に向かって歩き出したが、バスはもうそこに見えている。バス停ってどこ?。あっ、もうちょっと向こうや。

何とか乗ることができた。このバスはMacleod's Coachという会社が運営している。時刻表を見ると次は18:25となっている。乗り遅れると後はタクシーしかなかったな。
しかしここで大きな問題に気がついた。蒸留所に行くことしか頭になかったので帰りの手段までは考えていなかった。帰りのバスは17:20までない・・・
まぁ、何とかなるか。とりあえずBalbleir蒸留所へ行こう。

Balbleir Distillery10分程でEddertonに到着。バス停から海の方角へ向かう道を歩く。
Balbleir蒸留所は見学者を受け入れてはいるが予約が必要で、当然ながら私は取っていない。ここまで来て見学できなかったらどうしよう。帰りの交通手段は・・・
などと考えながら歩いていると、こんな小さな町の外れにHotelがあった。小さいがPubもあるし、帰りはここに寄ってタクシーを呼んでもらおうかな。

Balbleir Distilleryやがて、Balbleir蒸留所のモルトキルンが見えてきた。やっぱり蒸留所はKilnがないとね。看板にはVisiter by appointment Onlyと書いてある。まぁ、行くだけ行ってみよう。

Officeには私と同じ年ぐらいの男性と年配の女性がいた。予約はとってないけど見学できるかと聞くと、その女性が、

"2日前にPulteneyを訪れた人でしょ?。マネージャから電話がありました。"とのこと。

そうか、Pultneyのマネージャが電話をしておいてくれたんだ。来てよかったぁ〜。
さっそく、蒸留所を案内してもらう。写真もいくらでも撮っていいとのことで三脚を準備。

Balbleir Distilleryガイドは事務所にいたアシスタントマネージャのGordon Bruce氏。ものすごく丁寧に説明してくれる。
スティルハウスでは使っていない再留釜の底まで見せてくれた。その親切に答えるべく、今回からの新兵器デジカメで釜の底を撮る。

"何台カメラ持ってるねん。"

とツッコミを入れられる始末。やはり会話の基本はボケとツッコミなわけやね。(もちろん英語だけど)

Balbleir Distilleryウェアハウスは広く、同系のSpeyburnの樽なども熟成されていた。主にバーボン樽を使用しているとのことでジムビームの焼印の残っている樽があった。

最後に事務所に戻り、おみやげに現行のミニチュアボトルを2本いただいた。こんなんもらったの初めて。さらにマダムからおみやげに、と昔のボトルのラベルを2枚いただいた。これは初めて見るラベル。いつ頃のだろう。

そして、タクシーを呼んでほしいと伝えると、それならば町まで送っていこう、とGordon Bruce氏
こんなに親切にしてもらっていいんだろうかと思いながらも、

"Glenmorangie蒸留所まで送ってもらえませんか?"

などと恐れ多いことをお願いしたのだけど快諾していただいた。Scotlandの人って本当に親切だと思う。

Glenmorangie蒸留所までは10分弱だったがいろいろとWhiskyの話をした。どの蒸留所でもそうだが特に北ハイランドの人は自分の蒸留所とそのエリアのWhiskyに自信と誇りを持っているのを強く感じた。

Glenmorangie DistilleryGlenmorangie蒸留所のShopを訪れると、タイミング良く見学ツアーがすぐにあった。蒸留所はScotlandの重要な観光地の一つで、特にGlenmorangieは有名な蒸留所なので見学者も多い。私が参加したツアーも10人程のグループとなった。
だいたいこういう蒸留所は写真撮影が出来ないことが多い。あまり期待せずに聞いたところ、以外にも写真撮影がOK。これはラッキー。しかし三脚を出してセッティングをしようとした時にツアーがスタート。やばい、ちょっと待って。しかし、最初の麦の説明をしているところですべて完了。

ここではArdbegとGlenmorangieの大麦モルトのサンプルで香りの違いを説明してくれる。
一般の人はあまりArdbegの香りが好きでないみたい。においを嗅いでは顔をしかめる。一番最後に私に廻ってきた。この流れからするとオチをつけなあかん。関西人のDNAはどこへ行っても私の体の中にある。

"Oh, Good smell!!!"

Glenmorangie Distilleryウォッシュバッグはステンレス製。モルトをたくさん生産しているイメージからすると数が少ないような気がした。
スティルハウスは非常にきれいで、有名な独特の形をしたポットスティルが並んでいた。写真で見るより細身で繊細な印象を受けた。確かに背は高い。すべてコンピュータ制御され、集中管理コンソールの前にスタッフが1人座っていればいい。

Glenmorangie Distilleryウェアハウスには特別にオーダーされた有名人の樽が並んでいた。一樽いくらぐらいで預かってくれるんだろう。私も樽キープしようかな。

非常にてきぱきと案内してくれるガイドさんで30分ぐらいでツアーは終了。
Shopの隣のテイスティングルームでいっしょにまわったメンバーと試飲タイム。一般商品は一杯だけだけどすべて試飲できる。私は18 years oldをチョイス。やっぱりおいしいよなぁ〜と改めてGlenmorangieのよさを再認識。そりゃ蒸留所まで来て飲めばうまいわなぁ〜。

一緒にまわったアイルランドから来た人から
"Glenmorangieは日本でポピュラーな酒なのか?"
と聞かれた。
Glenmorangieも含め、Scotch Whiskyはポピュラーです。そしてIrish Whiskeyもよく飲まれています。

Glenmorangie Distilleryツアー終了後、蒸留所の外観を撮る。Celler13が造られた海に一番近いといわれるウェアハウスはどこだ。No.13のウェアハウスは見つけたが海に平行して並んで建っているウェアハウスの一つ。これってどれも海からの距離は一緒とちゃうの?。

Royal Burgh Tain

Tainその後、徒歩でTainに戻りお決まりのPub探し。でもこの町はパブが少ないような・・・。というよりも北ハイランドのPubは宿泊施設に併設されているところがほとんどで単独のPubが少ない。
メインストリートからちょっと入ったところにStar InnというPubを発見。さっそく入る。中には地元の人でにぎわっていた。

Star InnそしてCarder'sというBitterをオーダー。
Carder'sはこれぞ英国ビールというべきもの。俗に言う気の抜けた温いビール。でもこちらでは一番おいしいと思う。逆に日本のビールを冷やしてこちらで飲んでも絶対においしくないだろうな。酒はその土地の物を飲むのが一番なわけさー。

としているうちにグラスが空になった。もう一杯飲もう。カウンターに行ってポンプを眺める。一番端にBlackthornというのが見えた。よし、これにしよう。

色は澄んだイエローで炭酸がこちらのものにしてはちょっと強め。飲み口は爽やか、フルーティでまるでシャンパン。へぇー、これってラガーかな、すごいビールやな。Scottish Beer恐るべし。(とこの時は思ったが、後日訪れたPubでBlackthornの専用ポンプにしっかりと"Cider"と書いてあった。そらぁフルーティなわけで・・・)

Tain の夕日

夕食はRoyal Hotelのレストランで食べることにした。というよりも、ホテル以外でレストランは見あたらなかった。
窓際の席からは町がよく見える。8時前というのにまだ、日は高い。
メニューにはScotlandの料理が並ぶ。

今日は新しい料理を食べてみよう。Mainにローストラムミントソース添えをチョイス。Starterはスープにしよう。ラムには初挑戦だけどどうだろうか。

Today's SoupしばらくしてSoupが運ばれてきた。オレガノが効いたスパイシーな野菜スープだ。

Roast Rumラムはちょっとくせがあったがミントソースとよく合う。

食後はTain訪問記念Glenmorangie poot wood finish。
窓の外のようやく沈みかけた夕日を眺め、Tainの一日を振り返る。今まで飲んだ中で最高のGlenmorangieだったことは言うまでもない。