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Scotlandへ行こう

10月25日 12:10、JL421便は定刻を少し過ぎて離陸した。行き先はLondon Heathrow Airport。 私は念願のScotland Whisky Tourに旅立った。

Scotlandへ行こう!
こう思い始めたのはいつの頃だろうか。Malt Whiskyと出会い、ブリティッシュトラッドが好きになり、 休日の朝はミルクティーから始まるようになってからだろう。海外で興味のある国はScotlandしかなかった。そして帰りにロンドンのJermyn Streetで買い物をする。最高の旅になりそうだ。 しかし私の希望をかなえてくれそうなパックツアーなどはどこにもない。日本からのScotland観光はEdinburghなどのLowlandが中心だ。 そして海外への一人旅というのは何か敷居の高いようなイメージを持っていた。

2001年になり、韓国へ行くこととなった。せっかくだからと思い、10年のパスポートを取得し、初めての海外を経験した。
「なんや、海外へ行くのも国内とそんなに変わらんぞ。」
意外と簡単に行けるものだ(そりゃ韓国は石垣島より近いし、ソウルは日本語も結構通じる)と思った私の中では、Scotland Tourが現実味を帯びてきた。
よし、この秋にいっちょ、行ったろうじゃないか。21世紀のバッカス石垣のテーマは海外進出だ。

さて、Scotlandは広い、10日ほどの休暇で効率よくまわれるのはどこだろうかと考えた結果、やはりここは母なる川、River Speyを見に行くべきだろうという結論に達した。 蒸留所の数も多いし、SpeysideはScotch Whiskyの基本だ。私もSpeyside Maltは好きだ。よし、Dufftownへ向かおう。AberdeenからKeithを経てDufftownへ。その後Craigellachie, Rothes, Elginをまわるとしよう。

準備も最終段階に入った9月10日、ロンドンまでの航空機チケットの予約をした。その翌日、貿易センタービルが焼け落ちた。これはちょっとヤバいんとちゃうの。アメリカが本気になるぞ。
その後、旅行のキャンセルが相次いでいるというニュースをよく耳にした。どうするべきか、しかしせっかく取れた休暇を無駄にしたくはない。
よし、最終決定は1週間前にするとして準備を進めよう。

英国内線や宿泊の予約も完了、あとは旅立つのみ。しかし、またまた悪い知らせ。10月初めより戦争が始まってしまった。ニュースとかではまだ先と言っていたのに・・・。

やっぱり行くのだ

さぁ、どうしようか。でも考えてみたら、これほど警戒厳重なのだから飛行機は落ちんやろう。以前より安全かも。ロンドン市内も警戒態勢をとっているという。 ということは、日本の6倍といわれるロンドンの犯罪発生件数もこれならば減るんちゃうの?。それに日本からロンドンまでは北回り。ヤバい地域を通って誤射されることもないはず(こんな事故もあった)。
よし、決行あるのみ。

出発が近づくにつれ、不安と緊張が高まってきた。日本語の通じない世界は初めてのことで本当に私の"いんぐりっしゅ"が通じるだろうか。それに戦争の影響が出ないとは限らず、不安がないわけではない。

10月25日、天気は快晴。よい天気の中、旅立つのは気分がいい。さぁ、ここまで来たら行くしかない。Whiskyの聖地、Speysideへ。

飛行機は私の期待と不安を乗せ、シベリア上空をロンドンへ向かう。