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As time goes by

あっという間に最終日となった。楽しい時間は過ぎるのが速い。昨夜から雨が降っている。今朝も雨となった。午後から回復するらしいので午前中にホテル近辺で買物を済まそう。

Harvie & Hudsonまずはシャツ。Harvie & HudsonとCharles Tyrwhittで1枚づつ購入。
Links of Londonをのぞくがあまり良いデザインのものがなかったので、今回はパス。

雨も止んできたので今回のLondon観光ツアーを開始。といっても一般的な場所へ行くわけではない。初日に見たからではないのだけれど、William Wallaceゆかりの地を訪れようと思った。Wallaceが処刑された公開処刑所跡に建つ病院の壁にウォレスのレリーフがある。そして首がさらされたLondon Bridgeも見ておこう。

ちょっと距離があるのでバスで行こうと思い、Tourist Informationでバス路線図をもらって行き方を聞いた。でも実際に乗ろうと思ったらよくわからん。路線が多すぎるぞ。もういい、歩く・・・4kmぐらいやから何とかなる・・・多分。

Sherlock Holmesの名のついたPubTrafalger Squareからコヴェントガーデンエリアを歩く、このあたりは劇場や博物館が多い地域だ。だけど私にはあまり縁がない。有名なSavoy Hotelもある。こちらもおそらく泊まることはないだろう。あるといえばPubぐらいか。この地区もPubが多い。

The Viaduct Tavernそしてシティエリアに入る。シティはLondon発祥の地で現在も経済の中心となっている。このあたりもPubが多い。というよりLondonはどこでもPubが多い。

Freedom !

Sir William Wallaceのレリーフそして目的地のSt. Bartholomew's Hospitalに到着。ここはエドワード1世時代、公開処刑場でWilliam Wallaceが処刑された。現在、壁にそれを示すレリーフがある。

映画"Braveheart"のラストシーンは非常にかっこいいし、私も好きなのだがRobert de BruceがWilliam Wallaceの意思を継いだというのはちょっと違うと思う。あの時代、Scotlandの貴族は王位継承問題で自分が王になることだけに集中し、国のことなどどうでもよかった。その中でもRobert de Bruceは、時には愛国者を装い、かと思えばEngland王に忠誠を誓うと、風見鶏的な振る舞いをしていた。StiringではEngland側に武器を提供したという話もある。だからWallaceと協力して独立しようなどという意志は全くなかった。

Sir William WallaceのレリーフWilliam Wallaceは1305年8月3日に、Glasgowの町はずれ、RobroystonでSir John Menteithによって捕まえられた。Dumbartonの役人であったJohn Menteithはこの功績により、Edward1世からDumbartonの州長官の地位と城を与えられている。結局のところ、彼のような英雄の出現をよく思わない貴族たちの裏切りにあったのではないか。だからそれにはRobert de Bruceも関係していたと私は思う。

WallaceはすぐにLondonに送られ、Tower of Londonに収監される。そしてWestminster Hallで形式だけの裁判を受け、1305年8月23日に処刑された。

After the beheading, William Wallace's body was torn to pieces.
His head was set on the London Bridge.
His arms and legs sent to the four corners of Britain as a warning.
It did not have the effect that Longshanks planned.

Wallaceの死後、Robert de Bruceは王位を狙い、愛国主義者を装った。そして当時のリーダー的存在、John Comynと協力してEnglandに抵抗しようとしたが、その話し合いの席で意見が一致せず、John Comynを刺殺した。Englandを敵にまわし、Scotland内部にも敵を作ったRobertは一方的に王を宣言し、破れかぶれの作戦に出たが失敗し、イギリス国内のみならず、海外まで逃げ回ったとされる。

そんな中、1307年にEngland王、Edward1世の死去により、アホな息子が王位を継いでEngland国内は混乱の最中だった。Robertはそれに乗じてScotland内の敵を押さえ、更に国内のEnglandの拠点を攻撃して次々と駆逐していった。それによりRobert de BruceはScotlandを一つにまとめ上げた。

最終的に1314年、Stiring南側のBannockburnでEnglandの大軍を撃破し、Scotlandは独立を勝ち取った。結果的にRobert de BruceはScotlandを統一し、Englandに勝利した英雄だがWilliam Wallaceと同じ志であったかどうかは疑問だ。

London BridgeWilliam Wallaceの首はLondon Bridgeにさらされた。以後、London Bridgeは首のさらし場所として使用される。

London Bridgeはテムズ川にかかった最初の橋として知られている。1209年にそれまでの木造の橋に代わり、石でできた橋がかかった。この橋は1831年まで使用される。そしてこの橋には家や商店がぎっしりと並んでいた。

London Bridge1831年に架け替えられるが交通量の増加により、1973年にコンクリート製の現在の橋に架け替えられ、それまでの石造りの橋はアメリカのLake Havasuに移設された。

Beau Brummellさてと、今回の観光はこれにておしまい。Jermyn Streetに戻り、残りの買物を済まそう。
Benson & Clegg でSt. George's CrossのCuffを購入。St. Patrick's CrossのチェーンタイプはなかったのでUnion Jack完成は次回となった。
Benson & CleggのあるPiccadilly Arcadeの入り口付近には、ダンディズムのシンボル、 Beau Brummellの銅像が新しく建っていた。

Lock & Hatters最後にLock & Hattersへ行って、ソフトを購入する。最初はネービーを買おうと思ってたけど現物を見るとミディアムグレーが欲しくなった。でも私のサイズは残念ながら品切れ。取り寄せて、日本まで送れるとも言われたが送料が35ポンド(約7,000円)と聞いてあきらめた。結局最初の予定通りネービーを購入。

旅の終わりに

さてと予定は終了。空港へ向かうとしよう。去年以上に買い物をしてしまった。まぁ、ええか。
Paddington StationからHeathrow Expressに乗る。16時過ぎなのでビジネスマンが多い。15分程でHeathrow Airportに到着。早くて便利なんだけど、これだけで15ポンド(約3,000円)は高いぞ。乗り心地は悪くはないが。

VAT還付の申請を済まし、JALのチェックインカウンターへ。ここのJALの係員はいつも手荷物を1つにしろと言うが、関西空港では手荷物を2つ持ち込んでもいいかと聞けば絶対問題ないと返事が来る。行きはよくて帰りはだめなんちゅうのはこまる。

さて、出発ゲートはまだ決まらない。まぁ、時間つぶしには最適なPubがあるのでゆっくりとBeerを飲もう。その前にWhisky Shopを偵察。新しいオフィシャルボトルが何種類か出ている。3ヶ月もすれば日本でも買えるようになるだろうけどね。Glasgow Airportで見たときから気になっているのがBowmore Mariner 15 years oldのNew Bottle。私自身、Bowmoreの中で一番好きなMaltで、紙ラベルでベースカラーはダークグリーン。しかも免税店仕様の1Lサイズ。家で飲むにはちょうどいい。でもこれ以上買うとさらに重くなるし・・・

Bowmore "MARINER" 15 years old Pubで最後のBitterを楽しむ。Pubがあれば時間つぶしには不自由しないな。ようやくGateが決まった。どーせまた歩くんだろうな。Whisky Bottle 5本とカメラを持って歩くのは大変やねんからもうちょっと近いGateにして欲しいものだ。でもこれだけ重たければあと1本ぐらい増えてもいっしょかなぁ〜・・・(まだ買うかぁ〜)。

帰りの便はガラガラ状態。50人ぐらいしか乗ってないんじゃないかな。自席の上の棚に荷物を押し込んでいると、チーフパーサーが声をかけてきた。

"今日は空いているので広く使ってください。席も6席ぐらい使えますから。"

って、そんだけは使えんやろう。確かに6席使えば大柄な私でも横になれるとは思うが・・・

滑走路も空いているらしく手前で待つことなく離陸した。今回の旅行を象徴するようにLondonの曇り空をバックにJL422は日本へ向かって飛び立った。

Whiskyの島、Isle of Islay。復活を目指すWhiskyの町、Campbeltown。そして、歴史と伝統の国、United Kingdum。今回もおいしいお酒と素晴らしい人々に出会えた旅だった。
さてと、今度はいつ来るかな。私にとっては帰りの飛行機が次の旅の始まりなのかもしれない。

To be continue...